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映画「新感染半島」を観て今年の抱負を考える(不穏)

明けましてポストアポカリプス!!!(挨拶)

怒涛の2020年が明けて新年一本目に相応しい映画、、、ということで観てきました「新感染半島 ファイナル・ステージ」!

あの「新感染」の続編?????とずっと思っていたのがようやく公開されたのでとにかく感無量です。「新感染」は、当時、韓国映画をほとんど見たことがなく、ホラー映画もJホラー止まりで全く見ていなかったのにも関わらず、ぬまがささん(沼の見える街 (hatenablog.com))のレビューを読んでどうしても見たいけど怖いので友達についてきてもらって、台風が近づく不穏な天気の中、映画館に駆け込んだ思い出の作品です。

で今回の「新感染半島」。ポスターのデカすぎる文字に度肝を抜かれましたが、鑑賞直後に見直したらあれくらいで丁度いいな!と思うくらいのテンションMAXド派手サバイバルアクション映画でした!!!マッドマックスに生きのいいゾンビを大量投入したみたいな。いやマジで。

ところで"半島"ていうても北半分はどうするんだろう、と余計な心配をしていたらわりと冒頭でテキパキ説明されたので不謹慎ながらちょっと笑いました。

話としては比較的シンプルなポストアポカリプスものだと思うんですが、ちょっと面白いのが、半島「以外」の世界は、無事というかほぼ平常状態なんですよね。半島だけが壊滅的な打撃を受けている、その中でのサバイバルを描くわけですが、「外部」が確実に存在するがゆえの絶望みたいなのがポストアポカリプスものとしては新鮮でしたし、その「外部」を象徴しているのがアレなのとか、極東アジアの"気分"をビビッドに映し出して鑑賞者に突きつけるようなつくりが上手いな、と感心しました(偉そう)。

だからこれは、故郷を半永久的に失って流浪する民族の物語でもあるんですね。二度と故郷に戻ることはできない、という状況が徹底的に描かれ、それによって絶望を深めていく地獄巡りの道行きにもなっています。でもその土地に人間が(どんな人間であれ)生きている以上、単純な地獄ではあり得ない、というのがまた切ないんですが。ゾンビ映画の続編で文明崩壊まで行くのなかなか思い切ったな、と思っていたんですが、いまの世界を映しとろうとすると必然だったのかもと感じました。

ポストアポカリプスを扱った作品(映画、小説、漫画など含め)のテーマって、文字通りの意味で「汝が為すべきことを為せ」だと思うんですが。状況や能力によってさまざまな「為すべきこと」が、平時よりも剥き出しの状態で迫りくるときに、どういう選択をするかで運命が分かれていく、というのが明確になるというか。そういうことを真正面から扱うのほんとに偉い。演技とか演出に自信がないとこんな直球なメッセージを扱えないよね。いまの日本の映画で一番直球なのが「鬼滅の刃 無限列車編」なの、まさにそれって感じですよ。最高の作画とキャラで剛速球を投げてるの、日本映画だと「鬼滅の刃」だけですよ(※個人の意見です)。

 

でそれはそれとして(でもないけど)、主演の元軍人、生き残りの母、姉妹がはちゃめちゃにかっこいい!インタビュー記事↓

大ヒット韓国映画の続編『新感染半島』主演カン・ドンウォンにインタビュー、「女性や子どもの活躍がいいんです」 | News | Pen Online

にもいくつかスチル写真(?)が載っていますがビジュアルすごくないですか!!特に姉妹!!やば!写真は無いですがほかの文字通りヤバいお兄さんたちも言動・ビジュアルともに最高でしたよ!

ポストアポカリプスといえばマッドマックスですが、脚本や演出だけでなく、ビジュアルへのこだわりも影響を受けているのかなと思いました!いやそれも演出か。とにかく画面が派手でパンチが効いてて、ワーワー言いながら見るのが楽しい、エンタメ性がすごいとことか!はー、楽しかった。感謝!

あ、今年の抱負?えー

・生きる
・人に優しく

ですね!みんな生きよう!

では!!!