窓を開ける

今のところ映画の話をしています

映画「モータルコンバット」を観てから真田広之のことばかり考えている

モータルコンバット」2021年版でございます。

いやあの…

映画自体は決して万人にはおススメしないですが…

めちゃくちゃかっこいい画でテンション上がって、緩い脚本で正気に戻る、みたいな映画なので…ほんとに…あとさすがのR15+だったわね…人体破損描写が…

原作のゲームもこんな感じなのかい??あ、そう…

 …………。

いやいいんですよ!真田広之史上最高の真田広之が観れるっていう噂を聞きつけて観に行ったら少なくともその目的だけは果たしたから!!!!!!!!「John Wick: Chapter 4」への出演決定、おめでとうございます!!!世界が真田広之を発見する!!(もうしてるのでは)

 個人的な話ですが(ずっと個人的な話ですが)、ちょうど大河ドラマ太平記」を完走したところなんですよ。ずっとNHKのBSで再放送してたやつ、この春で完結してて、録画してたのをこないだ観終わって、そのイメージを引きずったまま「モータルコンバット」のオープニングに突入したので、お、大殿が異世界転生した………てなりました。

あの冒頭のゴリゴリの痛そう~~な殺陣、めちゃくちゃかっこよかったですよね!!!真田広之のプロモーションビデオか何かを見せられているんだろうか??って感じのね!!!本作、ほぼバトルシーンのみで出来ている映画なのですが、オープニングの真田広之のバトルのかっこよさはちょっとギアが一段違う感じがする。監督かだれかに真田広之のすげーファンがいるだろ??誰だ??君の真田広之はどこから??やっぱラストサムライ?????

後半の真田広之も中々でしたね。ていうか実質、本作の主人公でしたよね。400年の因果を巡るラスボス戦ですからね。原作ゲームの設定を何も知らないまま観たので、どうやって真田広之が復活するのかわくわくしながら観てたんですが、そしてそれは結局なんだかよく分からなかったのですが、復活した真田広之は地獄の業火を背負ってまして、いやそのビジュアルを着こなす(?)のすげーな…と素直に感心しました。すげーよ、マジで…。

で、いやマジで真田広之??とこっちが思ったくらいのタイミングでマスク外してくれる。親切!!!やっぱスタッフに強めのファンがいるよな???真田広之のプロモーションビデオなのか???

あんまり分かってないんだけど人間界と魔界にそれぞれメンターっぽい神々がいて、なぜかその二人があんまり重厚感が無いので(なんで)、この映画の重厚感は真田広之がすべて担保していたと言っても過言ではない。知らんけど。たぶん原作ゲームでも重要な、人気キャラなんですよね?それを真田広之に全振りしたのは蛮勇ではあるが英断だったということなんですかね。全体的に脚本が緩いし変なバランスの映画なんですが(つまり好みがわかれるということです)、真田広之への作り手の巨大感情がこの映画を唯一無二の作品にしている…かもしれない。

ところで、ちょっと前の記事で、「亡国のイージス」を観て阪本順治監督をだいぶ気に入っていましたが、そうか、真田広之真田広之自身の実力であの良い映画を成り立たせていたんだね、監督のことばっかり言ってごめんよ、と思いました。「亡国のイージス」の真田広之も良かったですよね、いい役を真田広之が演じるからヒーローポジションなのかと思いきやそうはなり切れない、複雑で抑制的な感じがすごく良かったですが、監督と役者の技術と感性の成せる技なんでしょうか。

閑話休題

まあとにかくですね、還暦を迎えてなお真田広之を更新し続ける真田広之を目撃したい方はぜひ劇場へ足をお運びください。早めに行かないとたぶんすぐ上映館なくなるよ…変な映画だし…都会では4DXもあるらしいじゃないですか…へえ…

あと本作のチャームポイントは、多言語が当たり前のように飛び交うところですね。言語の切り替え自体には意味があったり無かったりするのですが(意味が分からんところ、脚本の瑕疵なのかどうかもはやよく分からない)、こういう”チャラい”映画でも普通に多言語なんだなーと思って面白かったです。日本語しか分からないけど、ちゃんとしてたし。メインキャラの俳優がすごく人種的に多様だったので(足りないのアラブ系かな?いや魔族にいたかもしれんな…分からん)、それぞれのネイティブスピーカーが頑張ったんだろうな、と思います。ありがとうありがとう。

それからあのルディ・リンは何者なんだ…柔和な笑顔(しかも童顔、年齢不詳)に意味わからんくらい鍛え抜かれた肉体…脱いだらすごいにもほどがあるよ???ちなみに菜食主義らしく(詳しいことは知らないけど)、菜食であの肉体を???ってなりながら鑑賞するのもおすすめです。???

ジェシカ・マクナミーも良かったですね~これを機にアクション映画のヴィランとかで暴れ回ってほしい。

映画本編ではないけど、ネットで流れている撮影時のオフショットが超楽しそうなの、こういう映画のお約束とはいえやっぱうれしいです、ありがとうインターネット。あれですかね、アクション俳優ってスタントマンはじめ、周囲のスタッフとの信頼関係が安全に直結するから、チーム作りが上手い人が多いんだろうか。そうかもしれんね。

ということで!

愛すべき変な映画!「モータルコンバット」(2021)を観てあなたの真田広之を更新しよう!ボンヤリしてると真田広之に置いて行かれるぞ!!

では!!!!!

2021/8/20追記 大変良い記事だったのでメモ

真田広之:“俳優の完成形”とJACの歴史を、ビデオ考古学者・コンバットRECが振り返る | 国境を越えて活躍する日本人俳優 第1回 - 映画ナタリー