窓を開ける

今のところ映画の話をしています

2022年、今さら観てないとは言いにくい(※独自調べ)映画たちを観た記録

”今さら観てないとは言いにくい映画”ってありませんか。

まあ自分で勝手に思ってるだけなんだけどさ……平成時代に青春を過ごしたみなさん、ちょっと年上のクリエーターがマンガ、アニメ、小説などで普通に言及してきて、ネタバレをくらったりする映画あるじゃないですか。自分は観たことないのにタイトルとメインビジュアルとオチだけ何故か知っている、ていう。ああいうのですよ。同世代の方には分かっていただけると思う(知らんがな)。映画がサブカル的教養として機能していた時代の名残というかさ……適当だけど。

で、映画にリソースを割く気持ちがあるうちに、その辺の必修科目をクリアしておこうと思って、テレビ放送とか無料配信とかを見かけたら後回しにせずに観る、くらいのゆるい縛りでやっています。

去年は「シックス・センス」「羊たちの沈黙」「ファイト・クラブ」「エイリアン」等を実績解除して、やっぱ平均的に評判がいい作品は普通に面白いな!と思ったわけですが、今年も機会を見つけて観たので短めの感想をメモっておきます。大したこと書いてない。

恋する惑星」(1994年)
花様年華」(2000年)

まさに必修科目!!作り込まれた画面は美しかったしクローズアップや手ブレを多用した親密な空気は素敵だったけど、色恋沙汰の部分がまったく頭に入ってこなくてずっと困惑していた。天使の涙」「ブエノスアイレスも同様。もう自分の感受性に致命的な問題があるとしか思えない。一番好きなキャラは「ブエノスアイレス」のチャン・チェンです。いちばん遠いどこかへ、って言って旅に出たいよね。ああいう方面のキャラクターを掘り下げてくれよ、ウォン・カーウァイ。あとトニー・レオン、「シャン・チー」であんなことになっていたルーツが分かって良かったです。なんという奇跡のキャスティング。

 

「ギルバード・グレイプ」(1993年)

若き日のジョニー・デップレオナルド・ディカプリオの才能があまりにも眩しくて、そしてその後の彼らの華やかだけど困難な道のりを思って、二人が揃った序盤の何でもないシーンでボロボロに泣いてしまった。才能って祝福というよりは呪いだよな、ってなんか実感した。

 

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997年)

マット・デイモンがそもそも脚本を認められて映画の世界で頭角を現した、というのを初めて知った。それはともかくロビン・ウィリアムズのお髭がふさふさで大変に素敵だったので画面に釘付けであった。ところで本作のオマージュとかパロディ、世の中に溢れてませんか…?(気付いた)(特に序盤の黒板のシーン)”野生の天才”みたいな話、みんな好きだもんな(主語が大きい)。

 

ショーシャンクの空に」(1994年)

平成時代の必修科目!!ラストが原作と違うらしいが、あの優しいオチがあってこそ広く愛されているのだと思いました。なぜか怖い映画だと思い込んでいて(確実にスティーブン・キングのせい)、ずっと観るのを避けていた。怖くないよ。あとモーガン・フリーマン、こういう役、多くない…?(気付いた)

 

ペリカン文書」(1993年)
ゴースト/ニューヨークの幻」(1990年)
ブリジット・ジョーンズの日記」(2001年)

これらを同じ枠に入れてしまって申し訳ないんだけど、もう完全に”答え合わせ”案件だったのでなんか感想とかあんまりない…ごめん。90年代の英米の空気をひしひしと感じた作品たちです。

 

「御法度」(1999年)

これ学生時代の友人がさっさと観て龍平にスっ転んで大騒ぎしていたせいで、自分が観るタイミングを逃したんだよ、思い出した。初々しいのに肝が据わってる松田龍平、存在するだけで既存の秩序を崩壊させている。オリジナルの黒い隊服が肌の白さを強調していて、監督のフェティシズムを理解させられました。はい。

 

少林サッカー」(2001年)

思ってたよりサッカーしてなかった!これは格闘技モノやね。あと香港映画ってわりと軽率に女の子を泣かすよね、あれよくない。

 

「セブン」(1995年)

なるほどねえ!ってなったサスペンス映画。謎解きが主題ではないんだな、というのが観てからの発見でした。スタイリッシュな映像、ノイジーなBGM、ブラピのラフな魅力と陰惨な物語が奇跡的に邂逅した佳作ですね。そりゃ人気があるのも分かるよ。この内側へ潜っていくような閉塞感が、90年代っぽいなあと思いました(2001年後半にはアメリカはそれどころではなくなるので)。

はい、以上です。…………、え、観てなかったの?と思われたことでしょう…(被害妄想)。いやこのへんのラインナップ、もう有名過ぎて答え合わせみたいになりそうで、あんまり食指が動かないんですよね。だから機会を逸し続けていたわけですが。

まあさすがにどれも面白かったよね、ごめん!!!!さすがに数多のフォロワーを産み出し愛され続けるだけのことはある。

あと改めて製作年を調べてみたら、90年代に集中していた。これあれだ、この頃はまだ映画は家族や友達と観に行くものだったから、内容やタイミング的に映画館に行けなかったんだな…で、本編より先に他の媒体で内容に触れてしまい、今に至る、と。ありがち~。

これより前の映画だと、もっと上の世代のカルチャーになるので、そんなに”必修科目”っぽさが無いんだよね。世代がばれるね。

まあそうゆうことで、まだ必修科目は残っておりますので(たぶん)、来年も引き続き履修して行きたいと思います。

では~~!!