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今のところ映画の話をしています

映画「NOPE/ノープ」を観て解説記事を漁ったよ

ま、またホラー映画の話を……??

いや違うんですよ、「NOPE/ノープ」、ホラー映画かどうかちょっと微妙じゃないですか……「未知との遭遇」と平成ガメラを合わせたようなテイストだったような気がしませんか………………つまりSF……???(誰に言い訳してるの)

 

はい!

ということで「NOPE/ノープ」ですけども。

いや~ものすごいハイコンテクストでしたね!?!?ちょっと初見では文脈を掴み切れないモチーフやらメタファーやらが山盛りで、まあ当然のようにパンフレットを読むだけでは物足りず、インターネット有識者(※親切にもインターネット上で信頼できる言説を展開して下さる皆様)のご厚情の恩恵にあずかったよね。

ということで、様々な「あれは一体……?」的な疑問に答えてくれた、解説・考察記事や関連記事をメモ代わりに貼っていきます。もうみんな読んだと思うけどさ。でもネット記事っていつの間にか見つからんくなるよねえ。

で、その下に、それでもまだ残ってる疑問質問を並べておきます。考察は無理だけど、今後また参考になるWeb記事を見つけたらリンク追加するかも。かも。

当然ながら、この先ネタバレしかありませんのでご承知おきください!

まずはこちら、ハリウッド映画の歴史やアメリカのポップカルチャーに関する内容はほぼ網羅されてると思います!ありがとうございます!

 

【ネタバレ解説】『NOPE/ノープ』ジョーダン・ピールのハリウッド大作への憧れと復讐 | Fan's Voice〈ファンズボイス〉 (fansvoice.jp)

上の記事では言及が無かったけど、他で見かけたのがアメリカにおけるオプラ・ウィンフリーの位置づけで、特に黒人にとってはアメリカン・ドリームの象徴らしいです。なるほど~。オプラのニュースショウともなれば、ネームバリューも権威付けも完璧ってことですね。日本語で、かなり詳しく言及してあるサイトを貼っておきます↓

 

アメリカ大統領レベルの権力者?!セレブ司会者オプラ・ウィンフリー | お金に関する海外の反応【お金の学校】

あと劇中でメインの舞台のひとつとなるジュピター・パーク(「Jupitar‘s Claim」)、あれハリウッドのユニバーサル・スタジオに移設(!)されたらしいです。マジでか。めっちゃええやんか…写真を見ると、あの巨大バルーンもちゃんとあるみたいですね。このニュースを知らずに映画を観たので、エンドロールの後に出てくるパークチケットは一体なんだろう?(かわいいけど)とか思っていたけど、「映画を観たらパークに行こう!」的なやつだったんですね。いやそんなテンションの映画だったか???

 

「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド」に『NOPE/ノープ』のアトラクションが誕生 | cinemacafe.net

でもあのチケットのデザイン良かったよな…パークに行ったらグッズとか買えるのかな…いいな……

さて、劇中で各章のタイトルにもなっている通り、本作で大きな役割を占める動物たちについての考察はこちら↓

 

動物映画として読み解く『NOPE/ノープ』 - 沼の見える街

アメリカにおいて、人間と自然との境界上に立って野生動物を含めた自然を制御するのは、伝統的にカウボーイの役割なんだなあ~と改めて思うなどしました。ジュープの衣装も、ラストカットのOJも。ラストのOJの横にジュープのイラストが立ってたのが泣けたわね…。

劇中でいちばん怖かったシーン、個人的には机の下のジュープの視点で、ゴーディの顔が大写しになるところです。”Gジャン”の捕食シーンとかは非現実的な浮遊感があって、悲鳴のような効果音はともかく映像としてはむしろ美しいとさえ思いましたが、ゴーディのシーンはなんかめちゃくちゃ生々しくてキツかったよな。

その他、気になっているポイントの雑多なメモ!本当にただの覚書なので、考察とかは無いよ!

あの”Gジャン”の、丸い目はレンズで、四角い口(?)はデジタル撮像素子だよねえ!?って初見のときから思ってるんですけど、誰も言ってないのでとりあえず黙っています。口の周りに展開する緑の線が配線っぽく見えるので、狙ってるんだと思うんですが。”世界初の映画”も映ってたし、カメラであることは間違いないんだけど、あの内部のデザインはどういう意図なんだろうねえ。「UFOを撮るならIMAXだよね!」→「だったらUFO自体をカメラにしようぜ!」みたいなシンプルな話なのかもしれん。

それでいくと、Gジャンはデジカメで、それを撮るカメラはアナログで、捕食される人々も懐古趣味的で、エンジェルはデジタル映像機器に精通しててVRゴーグルまで持ってて、エムが流す音楽はレコードで、みたいにデジタルとアナログの対比があちこちにある。デジカメのお化けがアナログな人々を食い散らかす、というようにも見れるよね。そのことに意味があるのか、ジョーダン・ピール流の悪ふざけなのかは分からんが。

そういえば、ホルストが吸い込まれていく瞬間があの手回しカメラに映っていたけど、IMAXフィルムは無事だったのかしら…一応、保管容器が破損したり開封されてる描写は無かったような気がするけど……謎。そのフィルムに残ってた映像という設定で、DVDの特典映像とかに収録されたりすると楽しいよね。楽しい?

エンドロールを観て、え!?ってなったのは、BGMが管弦楽器、ドラム、コーラスで構成されていたので、あれ全部アナログ音源(?)だったの??てなりました。ここでもアナログへの執拗なこだわり(?)が。このあたりも意図とか効果を詳しく知りたいね…。

エンドロールといえば、背景が明るいオレンジから暗い色調に変化していくやつ、あれGジャンに捕食されたときの視界を再現してるよね!?そんな最悪な追体験があるか(面白いね)。エンドロールが凝ってるとそれだけでその映画のこと好きになるんだけど、このさりげない演出は美しくて怖くて、余韻もあってめちゃくちゃ良いですね。

ところで70~80年代のSF小説で本作みたいな設定のやつ、なかったですか…架空のテレビドラマ(での惨劇)とか、未確認飛行生物とか。絶対に思い出せないが、読んだことあるような気がしています。あまり期待できないけど万が一、何かを思い出したら追記します。

さて、なんだか続編の噂もあるようですが、綺麗に完結したからもういいじゃん…と個人的には思いますね。やり残したことがあるなら次の映画をつくりなよ、ていうね。未公開シーンとか脚本で削ったエピソードは、ミニドラマにして円盤特典にしてもいいんじゃないかな…知らんけど。

というわけで、「NOPE/ノープ」を観た後にお世話になった解説記事と、まだ残っている疑問についてのメモでした!

ちなみにIMAXは近所にないから普通の映画館で観たよ!別にどこでどうやって観ても面白い映画だと思います!同時代にこんな意欲的な作品を日本でも観れることに感謝しような!!

では!!!