窓を開ける

今のところ映画の話をしています

2022年、映画館で観た新作映画の年間ベストを考える!

はい!!仕事も納まったことだし年間ベストを考えたので発表しまーす!!!

今年は映画館で135本くらい観たんですけど、リバイバル上映で昔の作品を観る機会も多かったので、新作(本邦初公開)は120本くらいでしたっ。いやーよく観た。それでも見逃したなあ、と思ってるやつあるし、相変わらず邦画はほとんど観てないしで、映画ってめっちゃたくさんやってるんですね(ぼんやり)。

まずはもはや今年の映画すぎて選考対象外とさせていただいた2本!日和見でごめん!

 ◆トップガン:マーヴェリック
 ◆RRR

もうせつめいとかかんそうとかいいじゃろ…まあ上期ベストの記事とインド映画の記事で言及したので…。

なんというか、あらゆる人々の感想やら解説やらスタッフ&キャストのインタビューやらを読んだおかげで、自分の感想を失くしてしまったんだよな。もう初見の情動が思い出せないのさ。ファンダムが活発なおかげで様々なトリビアを知ることができたのは楽しかったですけどね。もちろん両方とも、今年を背負うに足る傑作だというご意見には全面的に賛成だよ!すごかったよな!

言い訳おわり!

ということでようやくベスト10(順位なし)です!観た順!

 ★スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
 ★パワー・オブ・ザ・ドッグ
 ★Tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!  
 ★SING/シングネクストステージ(字幕)
 ★ゴヤの名画と優しい泥棒
 ★白い牛のバラッド
 ★ハッチングー孵化ー
 ★ボイリングポイント/沸騰
 ★スワンソング
 ★PIG/ピッグ

 

フィクションの物語がもたらすカタルシスが大好きなので、そういう映画ばっかりになってしまいますね!ラストシーンに辿り着いたときに思わず「ぬおぉ…」と(驚嘆、安堵、畏怖の)声が出てしまうような圧巻のストーリーテリング!人間の心の動きの不思議さ、恐ろしさ、美しさ、運命の巡り合わせの不思議さ、生命の強さや煌めき、そういう普遍的な価値を持ち得るものたちが、完成度の高いエンタメとして構成されていると本当に心動かされてしまう。あと基本的にはハッピーエンドのほうに惹かれるので、最後にはっきりと希望を示してくれる作劇が好きです。楽天的すぎるかもしれないけどさ、フィクションを通じて現実の希望の萌芽を見逃さない訓練をしている、とも思っているんですよね、何となく。ハッピーエンドには無限のバリエーションがあるはずなので、君の考えるハッピーエンドをみせてくれよな、って思いながら観ています。

まあこういうのって出会うタイミングもありますよね。鑑賞当時の自分にクリティカルヒットした作品たち、ということで、自分で振り返っても興味深いですね。

ここで選んだどの作品も、観終わったときの高揚感をいまでもありありと思い出せる。そういう映画たちに出会えて幸運だった、ありがとう世界。

 

次点!こちらも観た順だよ!

 ◎皮膚を売った男
 ◎TITANE/チタン
 ◎ザ・ロストシティ
 ◎エルヴィス
 ◎ブラック・フォン
 ◎モガディシュ 脱出までの14日間
 ◎神々の山嶺
 ◎アプローズ,アプローズ! 囚人たちの大舞台
 ◎炎のデス・ポリス
 ◎スーパー30 アーナンド先生の教室

 

いや~これらも面白かったですね~。志の高いエンタメって最高だよな!!

雑感など!

今月は色々と書き散らかしたのでもうあんまり書くことないですけどとか言いつつ書きますけど。なんか”有害な男らしさ(Toxic masculinity)”をどうやって無毒化するか?みたいな問題意識を扱った映画が目立っていた気がしますね。無毒化する手段のバリエーションとして、①癒して解放する②直接対決して殲滅する③なんか使い道を考える、の3パターンくらいあったかな、と思います。

①癒しパターンはさらに2種類に分類できて、男同士の絆に託すのが「ライダーズ・オブ・ジャスティス」「バッドガイズ」、ちょっと荒療治なのが「TITANE/チタン」「PIG/ピッグ」とかかなあって。

で、②殲滅パターンが「355」「ガンパウダー・ミルクシェイク」「MEN 同じ顔の男たち」あたりでしょうか。

そして③なんか有用な使い道を模索してた(?)のが「ザ・ロストシティ」「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」とか(メインのテーマではないよ、念のため)。まあ奇跡的な諸条件が揃う必要があるので、ハードルは高そうです。一回死んで生まれ変わるくらいのアレ。

ということでToxic masculinityの無害化については、どう考えても男たち自身で暖かい関係を築いて癒し支え合うのがいちばん確実で平和なので(この作品ラインナップで一目瞭然だよ)、現実世界の皆さんにも頑張っていただきたいですね。グズグズしてると血を見るぞ(殲滅ルート)。

 

あと、この2、3年の間に撮影や公開が延期されていた大作が立て続けに劇場公開されましたね。今年でほぼ出揃ったんじゃないかな。あと、配信限定になるかどうかの判断がけっこうギリギリになるのも今年に顕著になった傾向っぽいかなと思いました。まあサブスクに入ってない自分にはよく分からんが…。利益を出すという観点で、配信を重視する判断は分からなくもないけど、作り手の側はどう思ってるんだろうねえ。まあお金が無くなって映画がつくれなくなったら本末転倒だけどさ。

感想を書いた記事へのリンクだよ!まとまりが無いね!

■「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「Tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!」「SING/シングネクストステージ」「ゴヤの名画と優しい泥棒」「白い牛のバラッド」「ハッチングー孵化ー」「皮膚を売った男」「TANE/チタン」→
 2022年上半期に観た新作映画について振り返る - 窓を開ける

■「RRR」「スーパー30 アーナンド先生の教室」→
 2022年、映画館で鑑賞したインド映画を振り返る - 窓を開ける

■「Tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!」「SING/シングネクストステージ」「ゴヤの名画と優しい泥棒」「炎のデス・ポリス」→
 2022年、新作映画この邦題が良かったで賞 ※独断と偏見に基づく - 窓を開ける

■「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」→
 2022年、映画館で観たアメコミヒーロー映画の思い出話をする - 窓を開ける

■個別の感想記事があるやつのリンク

 パワー・オブ・ザ・ドッグ
 Tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!  
 SING/シング:ネクストステージ(字幕)
 白い牛のバラッド
 ハッチングー孵化ー
 PIG/ピッグ
 TITANE/チタン
 ブラック・フォン
 炎のデス・ポリス

 

あとは海外アニメの感想も書きたいな~という気持ちがあります!

はい!ということで今年の映画ベスト10(+10)でした!さすがにちょっと観すぎだと思う、生活が死ぬ。で、もともとの趣味が読書なんですけど、本を読む量はあんまり変わりませんでした。代わりにマンガを読む量が明らかに激減しましたね。なるほどなるほど。話題作の全話無料公開とかだいたい乗っかってましたけど、ここ2年はほぼスルーですからね。自分のことながら発見があるな。

いや~映画って本当にいいものですね!来年も良い映画に巡り合えるといいなあ~!

では!良いお年を!!!!

おまけ

映画館で観た映画リスト!リバイバル上映の旧作も込み。